ダブリンからヘルシンキへ〜北欧の旅〜No.1|アアルト家具とプライベートサウナ【ホテルヘルカ】

ヨーロッパ
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こんにちは!今回は、ダブリンからヘルシンキへ旅行に行って参りました!ヨーロッパの国々へ気軽に渡航できることもアイルランドの魅力です。しばらくヘルシンキ関連の投稿が続きますが、是非お付き合いくださいませ。

2年あまり続くコロナによる規制も緩和の兆しを見せ始め、今やダブリン空港は多くの人でごった返しています!!4月には税関やセキュリティチェックで4時間待ちの日もあったとか…早朝便をご利用の方は余裕を持って空港に行かれることをお勧めします!我々はAM8:00に30分程度でゲートを通過することが出来ました。

2022/4/29 AM8:00 @Dublin AirPort

行き先をフィンランド”ヘルシンキ”に決めた理由は大きく3つあります。

  1. サウナに入りたい 
  2. アルヴァ・アアルトの自邸へ行きたい
  3. 北欧のおしゃれ建築巡りをしたい

本日のブログでは、まず【1.サウナに入りたい】という目的を果たすために選んだホテル『ホテルヘルカ(Hotel Helka)』についてご紹介していきます!

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ホテルヘルカ(Hotel Helka)

1969年開館。建物自体は1928年に建造されました。約100年前からこの場所に佇む建物です。地震などの自然災害が少なく建築物の寿命が長い、欧州ならではの建物と言えます。

ホテルヘルカ外観

そしてこのホテル最大の魅力は、フィンランドを代表する建築家“アルヴァ・アアルト(Alvar Aalto)”が創設した家具ブランド“アルテック(Artek)”とコラボしたお洒落すぎるホテル!ということです。

アルヴァ・アアルト(Alvar Aalto)
1898年ー1976年。フィンランドが生んだ建築家巨匠。生涯に200を超える建築作品、40を超える家具や照明作品、フラワーベース(花瓶)などをデザインしました。ユーロ導入までフィンランドの紙幣として肖像画が使用されていたことでも有名です!

  • 1935年 家具ブランド アルテック創設
  • 1936年 アアルト邸
  • 1939年 マイレア邸
  • 1963年 アアルトのアトリエ
  • 1969年 アカデミア書店
  • 1975年 フィンランディアホール

上記は、アアルトがこの世に残した作品の一部です。この他にも様々な建築物や家具を設計し、後世に残る素晴らしい作品を生み出しました。

今回宿泊したホテルヘルカは、アアルトの意志を継ぐアルテック社とコラボしたアアルトファンには堪らない魅力溢れるホテルなのです。かつ、ホテル宿泊者専用のサウナもあるということで、ホテル選びの際には即決でした!

【ホテルヘルカ(Hotel Helka) 基本情報】

住所Pohjoinen Rautatiekatu 23, 00100 Helsinki
アクセス
ヘルシンキ中央駅から徒歩10分〜15分程度
料金
€110〜€320 ※お部屋・時期によりばらつきあり
チェックイン
PM15:00
チェックアウトPM12:00 ※サウナ付きスイートなど一部の部屋は事前の申請によりPM1:00までの延長可
Wi-Fi無料
朝食ブュッフェ形式
駐車場なし
設備金庫・エアコン・ドライヤー・ポット・スリッパ・バスローブ・タオル・バスアメニティ ※冷蔵庫はありませんでした
その他宿泊者共用サウナ・一部の部屋のみプライベートサウナ・アーティストコラボ展示ルーム・朝食レストラン

【サウナについて】

ホテルヘルカのサウナは宿泊客が利用可能な共用サウナと一部のスイートルームのみに完備されているプライベートサウナの2つがあります。

今回、我々はコロナの感染対策も兼ねてプライベートサウナ付きのスイートルームに宿泊しました。しかし、結果から言うと共用サウナでも十分ゆっくり過ごせますし、宿泊客で溢れかえるということはなさそうでした!

サウナの形式は、熱したサウナストーンに水をかけて水蒸気を発生させることにより、体感温度を上げて発汗作用を促す、フィンランドでは一般的な『蒸気式サウナ』です。このサウナは、温度が低めで湿度が高いです。一方、日本で一般的なサウナは、温度が高くて湿度が低い『乾式サウナ』と呼ばれています。

フィンランド式サウナを体感した感想としては『苦しくない!!肌がしっとり。気持ちいい!』でした^ ^日本で地元に住んでいた頃は、いわゆるサウナー(ビギナー)でした。遠赤外線サウナを完備している地元のサウナに足繁く通っては“ととのう”ことに幸せを感じておりました。日本の乾式サウナは、どうしても後半戦苦しくなってしまいます。その後に冷水に浸かって『ふぁ〜』と気持ち良くなるのは分かっていても…です。あの乾燥した空間の熱気にはクラクラしてしまいますよねΣ(-᷅_-᷄๑)汗

日本にお住まいで『熱波を感じる乾式サウナはちょっと苦手だ…』と思われている方。欧州在住でデトックスして体の内側からキレイになりたい方。是非!『蒸気式サウナ』をお試しください!日本でも『蒸気式サウナ』を取り扱う店舗があるようです。

共用サウナ

2階〜6階全てのフロアに男女別サウナが完備されています。ホテルの総部屋数は把握しておりませんが、体感でそこまで広いホテルではありません。男女別で計12室のサウナがあるので、十分ゆっくり過ごせそうです。1室あたり4人程度は利用可能な広さです。また、入室の際には部屋のカードキーをかざすため、セキュリティ面の配慮も伺えます。

廊下は、明るい空を連想させるようなターコイズブルーで統一しており、太陽の光を利用したトップライトがより一層、廊下の雰囲気を華やかなものにしています。サウナ室手前の脱衣所には、アアルト家具の代表作とも言える『スツールE60』が数脚ありました。カラフルな壁面と対照的に座面がブラック一色で統一された様がとてもカッコイイです!

6階 廊下・サウナ室(写真は女性用サウナ室)

プライベートサウナ スイートルームのみ

6階 スイートルーム サウナ室

夢にまでみたプライベートサウナです!清掃の行き届いたとてもキレイなサウナ室でした。恐る恐る窯元のサウナストーンに水をかけてみると、ジュワ〜と蒸気が広がりなんとも言えない心地よさに包まれました。肌が乾燥せずに身体の内側からポカポカする感じがとても気持ち良く『ダブリンに帰りたくない!』そう思う程でした(笑)

フィンランドのサウナは、水風呂に浸かるという概念がなく、シャワーで冷水を浴びるか、外気浴をするか、湖に飛び込むか(寒中水泳)。という選択肢のようです。もちろん今回は、湖もなければ外気浴をできるバルコニーもなかったので、シャワーで水を浴びてクールダウンしながら、数セットのサウナ時間を楽しみました!

【室内デザイン家具について】

6階 スイートルーム 全体写真
アルテック(Artek)デザイン家具・照明

何というお洒落で贅沢な一室なのでしょう。足を一歩踏み入れた瞬間、夢のような光景に涙が出そうでした。以下、私個人が素晴らしいと思った点です。マニアックすぎる着眼点もあるかと思いますので、ご興味のある方以外は飛ばし読みでお願い致します( ;∀;)

トップライト(天窓)
可動式のブラインドが備え付けてあり、時間に応じて必要な自然光の量を調節することが可能でした。寝ぼけ眼で朝の光を少しずつ取り入れたいと思った時に、調節ボタンがベッドの枕元にあることの素晴らしさを感じました。

天井に飾られている照明のような白いインテリア
実は照明ではなく、言葉を選ばずに言いますと“ただのインテリア”です。しかし、これが“されどインテリア”でした。とても軽い材料で作られたと思われるこのインテリア。窓から入ってくる風やエアコンの風でゆっくりと回り、見る度にその表情が違っています。それはまるで、自分自身が自然の中にいるような錯覚を起こす、とても『有機的なインテリア』だと感じました。

洗面所・浴室の床材
洗面所の奥がシャワーなのですが、カーテンがありませんでした。これでは水が洗面所エリアまで流れてきてしまいます。ある程度の勾配がつけられているものの、やはりシャワー後はそこら中がびしょ濡れでした( ;∀;)しかし、驚くことにものの15分程度で床がカラッと乾いていたのです。日本でも、トイレで有名なTOTOやLIXILといった材料メーカーが展開しているもので、珪藻土を硬くし吸水性を高めたような商品があります。恐らく、似たような材料を採用しているもののと思われます。カビを寄せ付けず、水回りを清潔に保つ工夫がなさており感銘を受けました。4色のタイルを用いてデザインされた床面だけでも、室内に暖かみを持たせる北欧建築を感じますね。

素晴らしい家具・照明
言わずと知れた有名な作品ばかりです。どれも美しいのはもちろんですが、やはり『アームチェアタンク』には一段とうっとりしました。(上記、写真左下。茶色いラウンジチェアです。)こちらアルテック社で本物の商品を購入しようと思うと、受注生産で一脚70万は超える高級品です∑(゚Д゚)『将来、私の手元にやってくるんだぞ。』と願望を込めた熱いラブコールを送っておきました(笑)バーチ材の合板を滑らかに曲げ、まるで無垢材のように美しく仕上げる“ラメラ曲げ木”という技法により整形された肘掛け・フレームがとても美しいです。たったの一晩でもこの素晴らしい家具と過ごせたことが最高の思い出です!
以下、客室内の家具・照明です。※いくつか商品名が不明なものがあり、記載のない家具もございます。御了承くださいませ。

  • ベンチ153B(バーチ材) 1脚
  • スツール60(バーチ材) 2脚
  • ウォールランプA330S 2個
  • アトリエチェア(オーク材) 1脚
  • アアルトテーブル80A 1個
  • アームチェアタンク400 3脚
  • マドモアゼル ロッキングチェア 1脚
  • Hilding Andersベッド

感銘を受けた例を挙げればキリがありません。細部に至るまで美しく洗練された設計がなされており、アアルトの意志を継ぐアルテック社の素晴らしさを実感しました。

アアルトの名言にこんなものがあります。『建築における唯一の正しい目標は、自然に建てるということだ。やりすぎてはいけない。正当な理由がない限り何もすべきではない。余分なものはすべて時間とともに醜くなるこの偉人がいかに自然と共存する”無駄のない建築”を目指していたか伺えます。

私個人としては、スタイリッシュなモダン建物より、自然と共存し、ヒューマンスケールを重んじた人間のすぐそばにあるような温かみのある建築が好きです。アアルトの建築・家具はまさにその理想系だと思っています。

予告通り、長くなってしまい申し訳ありません。以下、朝食やホテル内の写真をご覧下さい。

ホテル朝食とお洒落な食器

朝食はブュッフェ形式で、どれもとても美味しかったです。持ち帰り用のカップでコーヒーを持ち帰ることも可能でした!アアルトの奥さん、アイノがデザインしたグラスやフィンランドを代表するブランド、マリメッコの食器がとても可愛くてテンションが上がります!

ホテルロビーとアーティストコラボルーム(6階)

終わりに

ホテルヘルカいかがでしたでしょうか?アアルト好きの方、北欧デザインが好きな方、サウナ好きの方にとっては必見のホテルだと思います!

宿泊するためだけに利用するのがもったいない程、魅力溢れるホテルです。私も機会があればもう一度訪れて、再度じっくり堪能したいと思います!

次回もヘルシンキ旅行の続きをご紹介していきます。本日は本ブログにお付き合い下さりありがとうございます。

それでは、おやすみなさい。

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