【徹底解説】日本からアイルランドに荷物が届かない⁉︎|原因と対策

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こんばんは!連日、暖かい日が続いておりますね!それでも、日本よりは随分涼しいので、まだ今年は半袖で出歩いておりません。昨年もランニング等の運動を除いた場合、半袖で出歩くことはなかったように思います。暑苦しくないアイルランドの気候大好きです!

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郵便問題(日本→アイルランド)何が起こっている?

さて早速、本日の題材『国際郵便問題』についてです!実は去年(2021年)の夏頃から、日本→アイルランドへ荷物を郵送した際に返送されたり、遅延したり、最悪の場合届かなかったという由々しき事態が頻発しています!!!

『え、じゃあ日本からアイルランドへ荷物は送れないの?』お忙しい方のために先に結論を申し上げますと…

ご安心ください。『2022年6月現在。SAL便以外で荷物は送れますし、きちんと届きます。』

お急ぎの方は、日本郵便が公開しております▼こちらのリンクをご覧になり、注意事項を確認した上でお荷物の手配を進めていただくことをお勧め致します。

上記2つの記事では、税関告知書に必要なコードの説明荷物の受取人側に発生する通関手数料について正式に発表しているものです。

一体どういう事なのか、私の実体験を元に時系列でまとめていきます。さらには、送る側・受け取る側が気をつけるべきことをそれぞれまとめていきますので、是非最後までお付き合い下さいませ。

実例紹介
【1回目】受け取り成功
2021年3月29日 日本からアイルランドへ荷物発送(船便)
2021年8月5日 荷物受け取り ※時間はかかるものの少なくともこの時点までは、無事に荷物が届きました。

【2回目】受け取り失敗
2021年秋頃 日本からアイルランドへ荷物発送(航空便)
2021年冬頃 日本に返送された!?かつ日本の家族による着払い…残酷です。

【3回目】受け取り成功だが…
2022年5月末 日本からアイルランドへ荷物発送(航空便)
2022年6月8日 アイルランド郵便(An Post)より連絡があり通関手数料€14.64を支払ってください。とのこと。初めてのことで戸惑いましたが、また返送されては困るのでとりあえず支払いました。
2022年6月15日 荷物受け取り

荷物が届いたり、届かなかったり、受け取り側の通関手数料支払いが発生したり…。日本の家族が想いを込めて送ってくれた物を受け取れないのは悲しいですよね。

なぜこんな事態が発生しているのか!!!日本郵便に問い合わせし、回答を頂きました。

日本郵便へ問い合わせ

日本郵便への問い合わせは計2回しておりまして、1回目は日本へ荷物が返送された時で、2回目は今月に受け取り側として通関手数料の支払いが生じた時です。

問い合わせ内容と回答

【1回目】日本へ荷物が返送された件について(2021年冬時点)

質問→なぜ荷物が日本へ返送されたのか教えてください。

回答(下の簡単に説明すると。まで飛ばし読みして頂くことをお勧めします。)→お申し出につきまして、国際郵便の規則上、税関告知書へのHSコードの記載は任意であり、また世界共通の6桁までを記載することとされております。HSコードを10桁入力しなくてはならないというアイルランド税関の決定は、国際郵便の規則を超えたものであるため、アイルランド税関の決定に対し、弊社からは従来どおり郵便物が通関されるようアイルランド郵政へ申入れを行っております。
これに対し、アイルランド郵政からも10桁のHSコードがない郵便物であっても従来通り通関がされるよう現地アイルランド税関に対して要請を行うとの回答を得ており、また、HSコードが10桁で入力されていない場合でも通関されている郵便物を確認しておりますため、アイルランド宛て郵便物を引き続きお引き受けしております。

一瞬『ん?分かったような分かってないような…』という気持ちになりました_| ̄|○

簡単に説明すると→国際郵便の規定上、税関告知書には『6桁のHSコード』(商品の名称や分類を世界的に統一する目的のために作られたコード番号)が必須となっています。これは国際的に定められた桁数であり、アイルランド政府の『10桁のHSコード』が必要という規定は国際郵便の範囲を超えています。つまり、アイルランド郵便が荷物を日本へ返送するという事態は『国際郵便の規定に則っていない』ということになります。それにより、改めて返送代を着払いで払った日本の家族が不憫でなりません。ですが、アイルランド郵便としてもこの事態を受け止め、改善に向けて動いているとのことでした。

上記の内容は昨年、2021年冬ごろの話ですので、さすがに郵便問題は解決しているだろうと思い、今年に入り2022年5月末に日本の家族がダブリンへ荷物を送ってくれました…

【2回目】荷物は無事ダブリンにて受け取りましたが、受取人側に通関手数料の支払いが発生した件について(2022年6月時点)

質問→現在、日本からアイルランドの郵便は問題なく郵送されますか?前回の回答より『従来どおり郵便物が通関されるようアイルランド郵政へ申入れを行っております。』とのことでしたが、今回アイルランド郵便より下記のような連絡をもらいました。(この荷物は日本にいる親族がアイルランドへ送ったものです。)

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Customs charge of €14.64 apply for RX000000000JP. Please pay on the An post website or any Post office by 27/6/2022 with Ref:000000000000000000
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今回はメールに従い、通関手数料を支払いましたが何故このような支払いが必要なのでしょうか?
今後も毎回、受け取り側が通関手数料を支払う必要がありますか?

回答→お申し出のアイルランドの輸送方法については、SAL扱い以外であればお引き受けが可能でございます。なお、航空機の減便等により運送スペースが不足していることから、航空機への搭載に大幅に時間を要しますこと、あらかじめご理解賜りますようお願い申し上げます。また、通関手数料につきましては、郵便通関なので、現地での輸入通関時にかかる関税、国内消費税、通関手数料等の諸料金は受取人さまにお支払いいただくことになっております。

上記の回答の他、参考資料となるURLをいくつか添付していただいておりました。そこに書かれていたのは、前回の回答内容とは相反するものでした。しかし、日本郵便の方も日々変化する各国の規定に対応することがとても大変なのだと思いました(°_°)仕方ありません…

結論

ここまで長々と実例と質疑回答の記録をご覧いただきました。郵便事情が刻々と変化する背景には何が影響しているのか、素人の私にはさっぱりですが…きっと何か政府の決定があるのでしょう。

私なりにではございますが、『日本→アイルランド郵便について』(2022年6月時点)重要なポイントをまとめます。

Point

【差出人の注意事項 その1】従来の手書きラベルでは送れません。通関電子データ(電子ラベル)の作成が必要です。※ヨーロッパでは2022年6月20日より適用。これについては、国際郵便マイページサービスというものを使用し作成します。(本記事のコメントでご要望がございましたら、ラベルの作成方法についての説明記事をアップしようと思います。)

【差出人の注意事項 その2】アイルランドへの荷物は10桁の税関告知書コードが必要。これは、先ほどの電子ラベルに記載する品目コード(6桁のコードをHSコード。10桁のコードをTARICコードと言います)のようなものです。ここで注意しなければならないのは、通常この品目コードの記載は任意です。しかし、EUでは2021年7月からのVAT(付加価値税)規則の変更以降、税関検査を強化しているため、日本郵便としては品目コードの記載を推奨しています。また、国際的には通常6桁のコードがあれば良いのですが、EUは独自でプラス4桁のコードが必要ということも大事なポイントです!コードの調べ方については▼こちらをご覧ください。

【受取人の注意事項 その1】日本からの荷物がアイルランド郵便に到着したのち、郵便局(An Post)より連絡があり、通関手数料の支払いを請求されます。16日営業日以内に支払いを完了する必要があります。これは、海外で物品を受け取る場合に物品の金額によって関税消費税が課せられ、さらにアイルランドの郵便事業体による通関料が請求されることによる支払いです。

郵便局からの連絡は、電子ラベルに記載された受取人にきます。私はショートメッセージに連絡がありました。

差出人には、受取人に通関手数料€〇〇が発生したという連絡はありませんので、日本在住のご家族や知人から頻繁にお届け物がある方は、そことなく伝えておいた方が良いかもしれません!郵便物の金額や量によって、請求料金は異なるようですが、恐らくまとめて送って貰った方がお得だと思います。(実際に支払いをしたのは今回が初めての為、不確かで申し訳ないです…。)また、このショートメッセージに気付かず支払いが完了されない場合は、着払いで返送されることになってしまいますので、荷物の到着を事前に知っておくことも必要かと思います。

終わりに

従来は、紙ラベル1枚で発送でき、受取人の手数料支払いもなかったと思うと随分不便になったように感じますよね。

電子ラベルについても慣れてしまえば簡単とはいえ、パソコンがないご家庭は小さいスマホ画面を凝視しながら作成しなければなりませんし、ご自分でラベルの印刷も必要です。更には、アイルランドへの発送は品目コード10桁を調べ、ラベルへ転載するという作業も必要です。

日本の家族に対し、そう簡単に『荷物送ってくれる?』と言いづらくなりました(°_°)泣

とはいえ、何点かの注意事項に気をつけさえすれば、昨年のように荷物が返送されるという最悪の事態は回避できますので、そこの点については良かったと思えます!!!

本ブログを読んでくださる方の多くは、在アイルランド邦人の方やこれからアイルランド留学をされる方や日本に住まわれているご家族です。私が伝えたいことは、『出発前や日本に帰国した際に必要なものは漏れなく購入!多めに購入!』です。当たり前のことですが(笑)改めて思いました。

もしかすると今回の記事を読み、荷物の郵送を躊躇してしまう方もいらっしゃると思います。そんな方におすすめしたいのがハガキです!海外に住んでいて思うのですが、物資の郵送も勿論助かりますし、嬉しいのですが、お手紙程嬉しいものはありません!

ハガキでのメッセージのやり取りについては特段煩わしい作業もございませんので▼こちらの記事を参考に送ってみてはいかがですか?

長くなってしまいましたが、本日はこの辺で失礼します。それでは、おやすみなさい!

コメント

  1. まこ より:

    こんにちは。
    色々と参考にさせていただきました。
    2023年9月30日で国際eパケットは受付けを終了するので、送料がお得なうちにと思い留学に出発した子供に色々と送りましたが、ほとんどに関税が掛かりました。
    中身は送料よりお安い100均商品が多く、どれに税金が掛かったのか全く分かりません。
    シャンプー、トリートメントの箱には関税が掛かりませんでした。
    文房具や雑貨はかかりやすいのでしょうか…
    食品は大丈夫でしたが、何故か芋けんぴとおかきの送り状に不備が有ると日本に返送中です。
    これもですが、どの荷物にもTARICコードも記載しましたし、不備は無いはずなんですが…
    こんなに荷物を送るのが難しいとは想像もしてませんでした。

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