【デジタルアートゴッホ展】Van Gogh Dublin

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デジタルアート ゴッホ自画像

こんばんは!いつも本ブログを開いて下さりありがとうございます。本日は【デジタルアートゴッホ展 in ダブリン】についてレビューを書いていきます!

『炎の画家』と呼ばれた天才画家のゴッホ。独特なタッチと色彩感溢れる彼の絵画は、没後132年経った今も世界中の人に愛されています。また現在の人気や知名度とは正反対に、その生涯に1枚しか絵が売れなかったことでも知られています。そんな彼は精神病を患いながらも自分の絵の世界を探求し続け、最後は自殺したと言われています。亡くなった後に評価されるとは…あまりの出来事に形容しがたい感情が沸き上がってきます。

さて、今回はそんな天才画家『ゴッホ』の美術展がダブリンにて開催されるということで早速チケットを予約して訪れてみました!これまでも様々な美術展を訪れた経験がありますが、私が特に興味をそそられたのは『デジタルアート』にてゴッホを体験できる!!という点です。これは早々に行かねばならぬ。とワクワクしながら、当日を待ち侘びておりました。

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ゴッホ展 概要

RDS Hall 2 外観

数十メートル四方のプロジェクターで囲われた一部屋に、写された映像を”座りながら“体験することができます。全員分ではありませんが、ベンチやクッションが用意されています。従来の美術展の多くは、画家の原画が壁に飾られており、自らの足で歩きながら鑑賞をすることが当たり前でした。今回のように座りながら鑑賞することで、人の流れを気にせずより落ち着いた状態で絵画の世界に没頭できることがこの美術展の素晴らしさの一つだと思います。

開催場所:RDS Hall 2 (Shelbourne Hall), Dublin, IRELAND D04 AK83 ※敷地内有料駐車場あり

開催期間2022/5/16-2022/8/4

営業時間月曜日ー水曜日 10:00ー19:00 / 木曜日ー日曜日 10:00ー22:00

所要時間約1時間 (デジタルショー40分 ※3部構成で第2部がゴッホ / インフィニティルーム20分)

チケット:要事前予約。大人 €28.14 / 子供(5ー12歳) €17.19 / 5歳未満 無料 ※チケットは必要

その他:アートウォール、ショップ

ショップ商品

上記についての詳細、チケットの購入は▼こちらの公式HPからご確認いただけます。

究極の体験レビュー

全3部の本美術展は、第1部『JOURNEY 旅』/ 第2部『VAN GOGH ヴァンゴッホ』第3部『EVERYTHING すべて』で構成されています。今回は第1部、第3部のレビューは割愛させていただきますが、この2つの映像による美術作品も非常に素晴らしいものでした。

さて第2部『VAN GOGH ヴァンゴッホ』ですが、ひとこと。感無量でした。あの素晴らしい映像をそのまま共有することが出来ないことが大変残念ですが、まるでゴッホの一筆一筆に命を吹き込んだようでした。例えば、ゴッホがフランスのアルルに滞在している頃に製作した『夜のカフェテラス』(下部写真参照)。アルルの美しい街並みが印象的ですが、プロジェクターに映し出された映像では星の輝きにキラキラと瞬きを持たせ、窓から見える室内の照明はチカチカと電気のオンオフを表現し、この絵が生きているように感じられたのです。元々、大好きな絵画のひとつではありましたが、見るものの想像力をサポートするようなこの体験を通して、一段とこの絵画が好きになりました。

夜のカフェテラス

他にも、ゴッホがサン=レミに滞在中に製作した『星月夜』(下部写真参照)は、ひときわ美しい映像でした。厚塗りで筆を乗せるように重ねた筆跡が特徴的ですが、この一筆一筆が現代の技術によって切り取られ、躍るように舞うのです。2Dでありながらも何故か3Dを感じ、プロジェクターの中に吸い込まれるような気持ちになりました。

星月夜

ゴッホは、日本文化に大変興味を持っていたことでも知られています。『日本に行き、日本人になるんだ。』という言葉も残っているから驚きです!そんな背景を感じさせる作品がこちら(下部写真参照)です。

琴の音色で奏でる美しい和歌と共に日本の景色が映し出されました。パッと見はゴッホの絵と雰囲気が違うのかな?と思いつつも、よく見るとゴッホらしい表現が点在しています。やはり色彩がとても美しいです。日本から遠く離れたダブリンで、この光景を拝めることを日本人として、とても嬉しく思いました

立体ブロックが集まり『ゴッホの自画像』へ。映像とは思えない程、立体感を感じられる不思議な体験です。

ゴッホが残した数多くの絵が、フィルムカメラのシャッターを切るようにサクサクと切り替わり最後にはひとつの大きな『ひまわり』へ。音響も相まった疾走感のある表現が、心臓の鼓動をドクドクと刺激し、身体が熱くなりました。

終わりに

すでに在るもの“に対して別の切り口を見つけ、新たな価値を与えることは簡単なことではありません。このプログラムを考案した方、映像・音楽を製作したすべての方へ尊敬の念を抱きます。素晴らしいものを見せていただきました。ありがとうございます!

帰り際のショップでは、絵画2枚とマグネット、コースター等を買いました。この体験を思い出せる良い買い物が出来たと思います。

来場者が絵を描けるブース
出口付近のウォールアート(撮影ブース)

最後に、ご紹介になりますが、私がゴッホを好きになったきっかけとして一冊の本があります。原田マハさん『ゴッホのあしあと』という本です。原田マハさんは、小説家としてだけでなく、美術キュレーター(美術館の資料に関する鑑定や研究を行い、学術的専門知識をもって業務の管理監督を行う専門職)として活躍されていた背景もあり、美術作品を題材とした小説を数多く執筆されています。

【ゴッホのあしあと概要】生前一枚しか絵が売れず、三七歳で自殺したフィンセント・ファン・ゴッホ。彼は本当に狂気の人だったのか? その死の真相は? アート小説の第一人者である著者が世界的謎を追う。フランス各地に残されたゴッホのあしあとを辿り、努力家でインテリ、日本に憧れ続けた「人間・ゴッホ」の魅力を再発見。旅のお供にも最適な名解説。

ゴッホのあしあと 概要文より

今回の美術展を訪れたあとにもう一度読んでみると、ゴッホの世界観への理解がより深まったように思えました。原田マハさんの豊富な知識美術作品への底知れぬ愛、時より見え隠れする著者の主観とても読み応えのある一冊です。ご興味のある方は是非、お手にとってご覧ください。

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感想(4件)

それでは本日はこの辺で失礼します。おやすみなさい。

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